「目は口ほどにものを言う」ということわざがあります。
人間の内面にある心理や感情は、目に表れてくるそうです。
プロのモデルさんは顔だけでなく、目でも表情を作っているそうです。
スポーツの世界では感情を読まれないよう、心理戦対策にサングラスを掛けている人もいます。
その『目』についてですが写真においても、目の持つ力や表現力はとても重要な役割を果たしてくれます。
特にカメラ目線の写真というのは、人を惹きつける効果もあると言われています。
何かの記事で読んだような気がするのですが、ブログの記事トップ写真(アイキャッチ)をカメラ目線の写真にしただけで、その記事のアクセス数が伸びたということもあるそうです。
インスタなどの写真ギャラリーで、パパパーッと画面をスクロールさせていても、ピタッと手を止めてつい見てしまうというのが、この『カメラ目線の写真』だと言われています。(これも何かの記事でみました)
こちらに関しては、私もなんとなくわかる気がします。
ふと手を止めてしまうんですよね。わかる。
さて今回はその『目』に注目です。写真を見る人の手を止めさせてしまうくらい、目をキラッキラにさせて目力をアップさせてみたいと思います。
角膜(黒目)と瞳孔(目の真ん中にある点)にツヤ感を与えるレタッチ術です。
あ、目にアイキャッチを入れるレタッチではありません。期待された方はゴメンナサイ。
アイキャッチを入れるレタッチにつきましては、要望があれば検討します。
目をキラッキラにするやり方
色々なパターンがあるのですが、今回は1番簡単にできる方法をご紹介します。
時間にして、1つの目に対して2分もかかりません。お手軽ですね。
フォトショップを使っていきます。
キラキラの素(もと)を入れる
キラキラのもとを入れる前に、レイヤーをコピーしましょう。
上記メニューから『レイヤー → レイヤーを複製…』と進みます。
ショートカットは、『command + J』です。
レイヤー名を決めましょう。すみません、めんどくさかったので私はそのままです。
さて次は、キラキラのもとを入れるレイヤーを作ります。
ショートカットは、『command + shift + N』です。
『レイヤー → 新規 → レイヤー…』
名前はしっかりつけてあげましょうね。
私は付けていませんが。
それではお待ちかね、キラキラのもとを投入したいと思います。
キラキラのもとの正体は、白いブラシです。
このブラシを角膜(黒目)からはみ出さないサイズに調整して、ポンっとタッチするだけ。
描写色が『白』になっているのを確認してください。不透明度,流量は共に『100%』でOKです。
こんな感じです。1回ポンっとタッチするだけで大丈夫です。
まぶたなどにもはみ出てしまうかと思いますが、後で整えますので、現時点ではこのままでいきましょう。
このままだとゾンビみたいなので、先を急ぎたいと思います。
レイヤー合成を変更する
ゾンビモードから救出するために、合成モードを変えていきます。
レイヤーモードを『通常』から『オーバーレイ』へ変更です。
『レイヤーの描写モードの設定』のプルダウンから、『オーバーレイ』を選択しましょう。
ほらもう、先ほどのゾンビとは打って変わってキラッキラです。
はみ出た部分を消す
さてそれでは仕上げの段階に入ってきます。
白いブラシでポンっとしましたが、眼以外の部分は削除していきましょう。
消しゴムツールに持ち替えます。
不透明度,流量は、同じく『100%』に設定していきましょう。
角膜(黒目)の部分を消さないように、慎重に慎重に消していきます。
最後の微調整
これで最後です。
このままだと少女漫画のようにキラッキラなので、レイヤーの不透明度で微調整していきます。
写真に写る瞳の大きさによって、不透明度は変わってくると思います。
不透明度の調整が終わりましたら、下のレイヤーと結合して終了です。
お疲れ様でした。
『レイヤー → 下のレイヤーと結合』
補正前と補正後で比較してみましょう。
(左 補正前 : 右 補正後)
オススメしない例
キラッキラのもとの入れ方ですが、オススメしないパターンがあります。
このようにブラシを小さくして、角膜(黒目)全体を塗りつぶす方法です。
もちろんこれでも、キラッキラにはなります。
ただ先ほどの瞳と比較してみるとどうでしょう。
比較
(左 ギラギラ : 右 キラキラ)
瞳の立体感が薄れてしまっているような気がしませんか。
あと目の雰囲気も、どちらかというとギラギラというような印象になってしまっています。
意図的に狙うのならアリなのですが、そうでない場合は1点ポン方式でいきましょう。
まとめ
こんなちょっとした一手間だけでも、写真の雰囲気がガラッと変わってきます。
眼にはそれだけ、秘められたパワーがあるということなのでしょう。
カメラに目線をくれた被写体の為にもここはひとつ、わずかな一手間を加えてあげてもいいのかもしれませんね。
目力を加える方法としては、眼の部分にシャープ感を追加するのも有効です。
風景だけでなく人物にも使えるレタッチ術ですので、ぜひ試してみてください。
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