沖縄県立博物館・美術館で開催されている、期間限定のイベントに参加してきました。
『Lean&Play! teamLab Future Park / チームラボアイランド 学ぶ!未来の遊園地』
イベントタイトルの通り、未来の遊園地をイメージさせる内容でした。
身体を使って物を動かしたり触れたりすることによって、視野的に(光が)変化する様子を体感できるイベントです。
子供はもちろん、大人も楽しめること間違いなし!
私たちはあまりにも楽しくて、未来の遊園地に2時間以上滞在してしまいました。
今回は6つの作品を体感することができ、それぞれにちょっとした”面白い仕組み”が存在します。
”仕組み”については事前に頭に入れておくと、行く前からお子さんとワクワクを共有できたり、当日現地でわかりやすく教えてあげられたりできるかと思います。
以下、”面白い仕組み”と”チェックポイント”についてまとめてみました。
入り口から近い順番で紹介していきます。
1.すべって育てる! フルーツ畑 / Sliding through the Fruit Field
フルーツ畑のちょっと面白い仕組み
すべり台をすべると、斜面に映し出されたフルーツが勢いよく成長していきます。
ここではあなたは太陽です。
太陽が通る(すべる)と光の道ができ、それに触れたボールは勢いよく飛び回ります。
ボールがぶつかったフルーツはすくすく育って行くという仕組みです。
ボールも色によって役割がある(花をつける,受粉するなど)そうです。色々試してみてください。
フルーツ畑のチェックポイント
基本的に1人ですべれる(補助なし)のが前提だそうです。
手を繋いですべったり、子供を股の間に座らせてすべる様な事はできませんでした。
安全を考慮した上での判断だと思いますので、まぁ仕方ないのかなと。
ただ下から見るぶんにも色々な花が咲いたりするので、それはそれで楽しめます。
当日は比較的空いていたのですが、1人3回までと制限がありました。
繁忙期はもしかしたら、1日1回までとかになりそうな気がします。
2.光のボールでオーケストラ / Light Ball Orchestra
光のボールのちょっと面白い仕組み
光のボールを転がしたりすることによって、色が変わったり音が鳴ったりします。
『NHK / デザインあ』的な音楽が鳴り響いています。
【参考】
このボールは転がすとどんな音がするのかな?と、調べてみると面白いです。
光のボールのチェックポイント
ボールの大小で2つのスペースに分かれます。
小さいボールがある場所は、0-5歳までが対象です。(だったと思います)
大きいボールがある場所については6歳以上が対象です。(だったと思います)
小さいボールについてはボールが小さいこととある程度行動力が限られているお子さんがほとんどなのでまぁ大丈夫なのですが、問題は大きいボールのコーナーです。
6歳からするとだいぶ大きなボールです。テンションが上がって勢いよくボールを転がしだすお子さんもいたりするので、弾かれそうな勢いで不意にボールがぶつかってきたりします。
保護者も一緒に大きいボールのコーナーへ入るのが条件なので大丈夫だと思いますが、『見ている』だけでなく、子供の後ろ(近く)に立って危なさそうだったら少しフォローしてあげましょう。
3.お絵かき水族館 / Sketch Aquarium
お絵かき水族館のちょっと面白い仕組み
紙に描いた魚が、目の前のスクリーン(水族館)を泳ぎだします。
紙にはあらかじめ各魚の絵がプリントされていますので、色ぬりをするといった感覚です。
クレヨンも準備されています。
魚プリントのふち内の色は全てスキャンされる仕組みなので、フチから色がはみ出していても大丈夫。安心して好きな様に色を塗らせてあげましょう。
スキャンして水族館(スクリーン)に出てきた魚は、触れると勢いよく泳ぎだします。
また定期的にエサ袋が現れるので、タッチしてみましょう。エサ袋が弾けると魚が一気に集まってきます。
ちょっと引くぐらいの反応で集まってくるので、よっぽどお腹が空いているのでしょう。
お絵かき水族館のチェックポイント
魚プリントの紙は1人1枚までです。
どの魚を塗りたいのか一通り見てもらって、塗りたい魚を選んでもらうのがベターです。
あとお絵かきが終えた魚には、目立つ(わかりやすい)印をつけておくと捜しやすいです。
我が子はあいにく創造力が乏しい様で、『サメ→青一色』とうパターンになりました。
いろんな色も塗ってみたら?と促しても、これがいいとの一点張り。
結果、捜しにくいったらありゃしない。
しかも同じ様な魚(サメ)が2-3匹いるんですけど。
最終的には、魚の表面にイニシャルをちょっと付け足して、再度スキャンしてもらいました。
ちょっと捜しにくそうだな・・・と思ったら、ワンポイント入れてあげるのも手です。
4.メディアブロックチェア / Media Block Chair
ブロックチェアのちょっと面白い仕組み
ブロックがくっつき合うとブロックの色が変化する面白い仕組みです。
色の変化にも法則性があります。
ブロック表面には凹と凸の面があります。他のブロックと凹凸が組み合わさった時に、凹面のブロックが変化します。
赤のブロック(凸)と青のブロック(凹)を組み合わせると、青のブロック(凹)が紫に変化します。
引用元 : https://www.teamlab.art/jp/w/mediablockchair/
凹凸の面が離れると色は元の色に戻ります。
3つ以上のブロックが組み合わさっていると、一部の色が変われば、連鎖してどんどん色が変わっていきます。
見ていて本当に面白いブロックです。
みたいなね。
ブロックチェアのチェックポイント
お子さんそれぞれが夢中になって遊んでいるので、ブロックとブロックの間に指を挟まれないか(挟まないか)ヒヤヒヤもんでした。
ブロックは縦にも積めますが、安全面にも2段が限界なのではないでしょうか。
ブロックを積んだりつなげたりに夢中になりがちですが、色がかわる仕組みを一緒に楽しんでみるものいいですね。
なんかだんだん同イベントスタッフの記事みたいになっている気がしますが、大丈夫でしょうか。続けていきます。
5.まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり / Story of the Time When Gods were Everywhere
かみものがたりのちょっと面白い仕組み
まず作品名が神々しいですね。
これも結構見ていて楽しいです。
スクリーンに映し出されている象形文字に触れることによって、スクリーンのものがたりが進んでいきます。
象形文字(山、木、鳥など)に触れると、その文字がもつ世界が表れ、物語が生まれます。ほかの体験者が呼び出した世界と、お互いに影響を与えながら物語を創っていきます。たとえば、木には鳥が止まり、羊は犬に気がつくと、びっくりして逃げていきます。また、動物には触ることができ、羊に近づくとダンスをし、馬に近づくと逃げていきます。
引用元 : https://www.teamlab.art/jp/w/stgse/
『火』に触れると火が発生して、『川』に触れると水が火を消す。などといった創造も思いのまま。
さぁ象形文字を読んで、どんどん世界を創造していきましょう。
まぁいないとは思いますが、象形文字が読めない方は象形文字に触れながら学んでいくのも面白いです。これを機に象形文字を覚えましょう。
「俺のお父さん(お母さん)、象形文字が読めるんだぜー!」とか自慢されること間違いなし。
かみものがたりのチェックポイント
スクリーンに現れる象形文字は手でスクリーン(壁)をさするだけで、反応します。
バンバン叩くとかみさまらしくないので、やめましょう。優雅にスリスリとね。
手でさするだけで世界を創造できますが、それはスクリーンの中だけの話です。
実際かみさまになったわけではないので、勘違いなさらない様に気を付けてください。
6.グラフィティネイチャー / Graffiti Nature – Mountains and Valleys
グラフィティネイチャーのちょっと面白い仕組み
これこれ!これが一番面白かったです。
『3.お絵かき水族館 / Sketch Aquarium』と仕組みは似ています。
色ぬりをした絵が動きだすまでは一緒。面白いのはその後です。
弱肉強食の世界が待っています。
食うか食われるか。マジです。
こちらも引用を。
あなたが描いて生まれた生きものは、他の生きものを食べると、増えていきます。そして、蝶は、花がある場所で、増えます。生きものたちは、他の生きものに食べられたり、他の生きものを食べれなかったりすると死んでいなくなります。
引用元 : https://www.teamlab.art/jp/ew/valleys/
自分の(子供が)描いた生きものが自然界で生きていく姿を見守っていく、育成RPG的な楽しさがあります。
もちろんフィールドに座って、個性豊かな生きものたちが周りを通り過ぎていくのをボーッと眺めるという楽しみ方もあります。
色のアートに囲まれていると、幸せな気持ちになります。
グラフィティネイチャーのチェックポイント
生きものプリントの紙は1人1枚までと、ちょっと捜しにくそうだなと思ったらワンポイント入れてあげるというのは、『お絵かき水族館』と共通の事項です。
グラフティネイチャーの(個人的に)面白いところは、やっぱり『弱肉強食』の要素が入っているところ。
私の見た限りでは『とり→トカゲ→カエル→蝶々→花』という順番で、捕食関係がある様な気がします。
私の長男は『とり』を選んでいました。とちゅう別の作品を見にその場を離れ、しばらくして戻ってくると、長男の『とり』が大繁殖していました。こわっ。
※上の写真にも少し写っていますが、羽が青で体が赤のとりです。
その後は捕食対象も減ってくるので、自然消滅していきましたけどね。
私の(次男が描いた)カエルがトカゲに食べられて、目の前でサァッ・・・と消えていった時は、ものすごく儚い気持ちになりました。
その時の次男の反応はというと、
「はぁ?!消えたすげぇ!・・・すげぇ!!このトカゲすげぇ!かっこいい!もっかいスキャンしてこよ〜っと♪」
と、デジタルの世界を満喫していました。
比較的動きがあってお子さんが喜ぶのは、『カエル→トカゲ→とり→蝶々→花』といったところでしょうか。
『花』については3回スキャンしてもらったのですが、フィールド内で一度も見つけることができませんでした。『ウォーリーを探せ』よりだんぜん難しいです。
それらを踏まえて、一緒に生きものを選んでみると楽しいかもしれないですね。
事前にチェックしておきたいこと
汚れてもいい服
『3.お絵かき水族館 / Sketch Aquarium』と『6.グラフィティネイチャー / Graffiti Nature – Mountains and Valleys』では、お絵かきでクレヨンを使います。
クレヨンってやっぱり汚れやすいので、汚れてもいい服(目立たない服)がいいかもしれません。
やっぱ夢中に描いてる姿ってかわいいじゃないですか。精神衛生的にも、汚れてもいい服がいいと思います。
うちは白Tシャツでがっつり汚れましたけどね。
薄手の長袖
場内はクーラーがガンガン効いています。
私はテンションが上がっていたのもあり寒さをあまり感じなかったのですが、ふとしたタイミングで”肌寒いな”と感じる場面もありました。
家族内でイベントに温度差を感じている方は、あると役に立つかもしれません。
半券
入場の際チケットの半分は返されます(半券)ので、念の為持っておきましょう。
場内にはトイレがありません。飲食物も持ち込みも不可なので、喉が渇いたりトイレに行きたいと言い出すと、一旦出ないといけなくなります。
念のため、半券は無くさない様に保管しておきましょう。
目印となる何か
場内は全体的に薄暗くなっているので、不意に子供を見失うことが何度かありました。
光るサンダルを履かせていたのですぐ見つけることができたのですが、目印になるものがあれば探しやすいかもしれません。
100均とかに売られている『光るブレスレット』とかあれば、もっと探しやすくなるかも。
余談ですが『夕涼み会』とか『夜のお祭り』系のイベントでは、我が子にはだいたい付けさせています。探しやすいです。
イベント情報
- Lean&Play! teamLab Future Park / チームラボアイランド 学ぶ!未来の遊園地
- 期間 ・・・ 2017年7月15日〜2017年9月18日
- 時間 ・・・ 火・水・木・日 09:00 – 18:00 (入館は17:30まで)
- 時間 ・・・ 金・土 09:00 – 20:00 (入館は19:30まで)
- 休み ・・・ 毎週月曜日 7月17日,9月18日
- 会場 ・・・ 沖縄県立博物館・美術館
- 住所 ・・・ 沖縄県那覇市おもろまち3丁目1-1
- 料金 ・・・ 一般1,300円,中高校生1,000円,3歳以上〜小6年生600円
- その他 ・・・ 2歳以下無料。団体(20名以上)割引,障害者割引あり。
- HP ・・・ https://www.teamlab.art/jp/e/okinawa/
まとめ
以上、6作品の『ちょっと面白い仕組み』と『注意点』のまとめでした。
保護者が事前に情報を入れておくと、さらに楽しい時間を共有できると思いますよ!
夏休みの思い出の一つに、でひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
それでは、イベントスタッフからのレポートでした。
夏休みの思い出に『歩いていける無人島』もいかがですか?