幻想的な写真に仕上げます。あると何かと便利なNDフィルター【作例あり】

沖永良部島 ウシジ浜の朝日 ND400使用

最近、NDフィルターにハマっています。

NDフィルターを使うと、何の変哲もない風景でも幻想的な一枚へと仕上げることができます。
特に水辺や動きものがある場所では、効果バツグンです。

私のウデを見事にカバーしてくれる、そんな頼もしいヤツなんですよ。

薄いペラペラとした此奴は、結構いい仕事してくれます。

NDフィルターで見えてくる世界

早速、NDフィルターを付けることによって見えてくる世界をのぞいてみましょう。

水の流れを絹や霧のように表現できる

一番メジャーな使い方ではないでしょうか。

水の流れが絹や霧のようになります。

ギーザバンタの小滝 ND400使用

普通に撮るより幻想的な描写となり、ウデが2割りほど上がった気分にさせてくれます。感謝。

水面よ、鎮まりたまえ

シャッタースピードを遅くして撮ることによって、水面の小さな波をブラすことができます。
そうすることによって、水面が鏡面のように滑らかな表情へと変わっていくのです。

鏡面までにはいかないにせよ、ある程度シャッタースピードを遅くすることができれば、霧のような不思議な水面を描き出すことができます。

その際、「水面よ、鎮まりたまえ」と言ってシャッターを切りましょう。そうすることによって周りから白い目で見られます。

ウジジ浜からみる朝日 ND400使用

あったものをなかったことに

あ、カメラの話ですよ。政治の話ではありません。

観光地など人通りが多い場所などでも活躍してくれます。
シャッタースピードを遅くすることで、通行人を写すことなく風景や建造物を切り取ることができるのです。

瀬長島からみる夕日

この写真は時間の経過を表現したかったので、あえて気配を残しました。
もうちょっとシャッタースピードを遅くすると人の気配もほとんど消せていたと思います。

【注意】
『人が消せる』と表現しましたが、タイミングによっては完全に消すことが難しい時もあります。

よくよく見ると人が通った軌跡や、一部だけわずかに残っていたりすることもあるので、撮影後はプレビューでしっかりチェックしましょう。

人が居たと説明しないと、気付かないほどに目立たなくできる』と言う表現の方が近いのかもしれません。

車のヘッドライトやテールランプを流して撮る写真もありますよね。
こういった写真でもNDフィルターは有効です。

沖縄タイムスビル前でのスローシャッター

NDフィルターとは

検索エンジンで『NDフィルターとは』と調べると、詳しい説明がたくさん出てきますのでこちらでは割愛させていただきます。
ざっくり言うと、レンズにつける『薄い目隠し』。意図的に暗くさせるということです。

暗くさせるとどうなるか。

適正だった露出が暗く(アンダー)になります。暗くなった状態から適正な露出に戻すために、ISOや絞り,シャッタースピードを再度調整する必要が出てくるわけです。

NDフィルターは基本的に、シャッタースピードを調整(遅く)する目的で使われます。

『シャッタースピードを遅くさせる(できる)』ことによって、人間の目では捉えることができない描写が生まれてくるのです。

わざわざNDフィルターを使ってシャッタースピードを遅くする理由

もちろんNDフィルターを使わずにシャッタースピードを遅くする方法はあります。
2点ほど挙げますが、いずれもお勧めしません。

シャッタースピードのみを調整する

適正露出から無理にシャッタースピードを遅くすると、言うまでもなく白く飛びがちになってしまいます。

全体的に白く何の写真だかわかりづらくなる上、白とびの度合いによっては、レタッチで戻せない場合もあります。

絞ってシャッタースピードを遅くする

絞りを絞って、シャッタースピードを遅くする方法もありますが、最小絞り(F22など)では画質が低下してしまいます。
難しそうな言葉で回折現象といいます。

最近のレンズは大体F22までなので、調整の幅も少し狭い気がします。

【余談】
私は回折現象について、あまり気にしていません。表現を優先する派です。
あとはレタッチ頼み。レタッチが大方どうにかそこそこそれなりにしてくれます。

NDフィルターの選び方

私の経験を元に、オススメをまとめてみした。参考にしてみてください。

どのメーカーにするか

メーカーについては、国産フィルターメーカーの使用をお勧めします。
以前海外製の安いフィルターを試しに使用してみましたが、描写にムラがありました。

私はケンコー製のフィルターをお勧めします。

フィルター濃度の選び方

NDフィルターの濃度については、自分の撮影スタイルにあったものを選びましょう。
私の使用例を挙げておきます。ご自身がお持ちのレンズサイズに合わせるのもお忘れなく。

  • ND8からND2   ・・・ 夕方以降でしか使ったことがありません。微調整に使います。
  • ND16からND200 ・・・ 夕暮れ時や朝方で出番が多いです。
  • ND400からND500 ・・・ 朝方や夕方で使います。シャッタースピードが結構落ちる(約8段)ので、描写もグッと変化してきます。日中での出番もあり。
  • ND1000以降   ・・・ 未知の領域。日中での使用が主となると思います。

私はND400,ND16,ND8,ND4を所有していますが、実際に出番があるのはND400ND16です。
それ以外はほとんど使いこなせていません。

迷ったら、まずND16あたりから始めてみるのがいいのかもしれません。
私はND400の出番が多いです。

まとめ

ウジジ浜からみる朝日 ND400使用

NDフィルターは付けるだけで、表現の幅が一気に広がります

今お持ちになっているレンズ資産の実力を引き出してあげる為にも、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

そこにはあなたがまだ知らない世界が広がっていますよ。

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