カメラには恐ろしい沼が多数存在します。
有名なのはレンズ沼。私も絶賛溺れなう。(←使い方当たっていますか?)
他にもボディ沼・三脚沼・雲台沼・カメラバッグ沼などなど。。。
さまざまな沼が影を潜めて、あなたが足を踏み入れてくるのを待ち構えています。
そしてタイトルにもある通り、ストラップにも沼が存在するのです。
趣味の一環として、ストラップ沼で楽しくお住まいになられる方もいます。それはそれでとても楽しそうな趣味だと思います。
この記事は、とりあえずストラップ沼を飛び越えて(抜け出して)、早く別の沼へ移動したい方に向けて書いた内容となります。
最適なストラップを選ぶために考える、たった1つのポイント
ストラップを選ぶ時は、『実際に自分が使っているシチュエーションをしっかり考えましょう』。ポイントはまさにこれです。
そうすれば迷うことなく、最適なストラップが見つかります。
デザインなどに目移りしてしまいがちですが、まずは自分のカメラスタイルに馴染むかどうかが大事です。
自分がストラップを使うシチュエーションがうまく描けていれば、ある程度選ぶストラップは決まってくるのです。
またストラップの種類によって適するシチュエーションも変わってきます。
それらを踏まえてご自身のカメラライフに適しているかどうか一緒に考えてみましょう。
ストラップの種類
ストラップは大きく分けて3つの種類があります。1つずつ見てみましょう。
オススメのストラップもいくつか挙げておきます。
1.ネックストラップ
カメラストラップと言われればこの種類を思い浮かべるのではないでしょうか。
カメラボディを購入した時にも、付属品として各メーカーから純正ネックストラップが付いてきますよね、アレです。
首から下げていてパッと撮影モードになれる便利さがあります。
その他たすき掛けや肩掛けで使ったり、手にぐるぐる巻きつけて落下防止にも使えたりと、汎用性の高いストラップです。
デメリットは、収納時にかさばるというところと移動の際に首から下げているとブラブラ動くのでうっかり何かにぶつけてしまう可能性があるということです。
重い機材を長時間かけていると、首や肩が痛くなってしまうこともあります。
購入時にチェックするポイントとしては、ストラップの横幅と厚さです。
よく一眼レフや重い機材(レンズなど)を付けて持ち歩く方は、横幅が広めで厚めのストラップを選びましょう。
横幅の狭いタイプだとストラップが首や肩に食い込んで、持ち歩いているだけで無駄な体力を消耗してしまいます。
厚めの素材をオススメするのも同様の理由です。
逆にミラーレスやコンデジ,軽い機材を取り付けるのが主ならば、横幅が狭くてもいいと思います。
横幅が広めだったり厚めの素材だったりすると、ストラップが邪魔になってきます。
見た目のバランスも良くないです。
ストラップの横幅の広さや厚さは、ボディに付いてくる純正ストラップを目安にしてください。
数値の目安を挙げるとすると、一眼レフは幅30mm以上,ミラーレスは幅30mm未満といったところでしょうか。
オススメのストラップ
Acru / カシェ・バルジ
革製のストラップです。一つ一つ職人の手作りにより生まれる商品は確かな品質を約束します。
使い続けるうちに馴染んでくる革製品特有の味も楽しめます。
MOUTH / Camera Strap CORDURA 40mm JUNGLE
カメラバッグで有名なブランドですが、ストラップも販売しています。シンプルで親しみやすいデザインで、どんなカメラにもスッと馴染んでくれるやつです。
カラーバリエーションも色々楽しめます。
EIGHT / Air Leather Strap
知る人ぞ知るストラップブランド。『カメラの重さが1/2に感じるカメラストラップ』というキャッチフレーズ通りの体感らしく、ユーザーからは抜群の支持を得ています。
私も気になるブランドの一つです。大人っぽい。
2.ハンドストラップ
ストラップの『両手が空く』というメリットは失われますが、『落下防止などへの安心感』と『撮影時の安定感』は抜群です。
一眼レフや重い機材を付けた装備の際に、よく使われます。
ネックストラップの移動時のブラブラが気になる方は、このハンドストラップ型を選ぶのも手です。
購入のポイントは、ストラップの長さ調整が容易にできるかどうかです。
実は持ち歩く時のポジションと撮影時のポジションで、ストラップの最適な長さが微妙に変わります。
持ち歩く時にはグリップを握り続けなくてもいいように、手の平に密着した状態が理想です。
ただしそのまま撮影モードに入ると、シャッターが押しにくかったり、F値の変更やSSの変更など右指での操作がやりにくかったりします。
撮影時には長さに、少し遊びがある状態が理想なのです。
オススメのハンドストラップ
HAKUBA / PixGEAR グリップストラップ KGP-04
国産製品でコストパフォーマンスも高いです。もちろん作りもしっかりしているので、試しに使ってみたいという方にはオススメです。
Peak Design / CLUTCH ハンドストラップ CL-2
イチオシです。長さの調節が簡単にできて、デザインもおされ。文句なしです!
3.速写ストラップ
主にたすき掛けにして使います。カメラが瞬時に移動して、とっさの撮影にも素早く対応できるストラップです。
速写ストラップには2つのタイプがあります。
- 伸縮系 ストラップの長さを、即座にある程度調整できるタイプ
- 非伸縮系 ストラップの長さは変わらずに、カメラがそのストラップ上を移動するタイプ
伸縮系のメリットは、撮影の時と移動の時で瞬時に長さを調整できること。移動中にカメラがブラブラしません。
デメリットは速射ストラップのカテゴリながら、撮影の際にワンアクション必要だということです。
非伸縮系のメリットはすぐ撮影できること。まさに速写ストラップです!(ウデが伴なっていれば)一瞬のタイミングも逃しません!
デメリットは長さが調整できないことです。不意にしゃがんだりした時に、地面にカメラをぶつける危険性があります。
伸縮系と非伸縮系のメリット・デメリットが、速写ストラップを選ぶ基準となってくるのではないでしょうか。
オススメの伸縮系ストラップ
diagonal / ニンジャストラップ Ninja Camera Strap
速射ストラップといえば、まず最初に名前が挙がってくるぐらい有名どころです。操作はとてもスムーズ。
あと名前がカッコいいよね。
Memo Graph x FULL CLIP / JETGLIDE3 ジェットグライド<
特許のジェットグライド機構がスムーズな伸縮を可能にしています。デザインもシンプルでとても好印象。
私はこれを使っています。
オススメの非伸縮系ストラップ
『世界一すばやい速写ストラップ』を謳う実力派ブランド。速射ストラップの火付け役でもあります。
こちらは『無敵の速写ストラップ』を謳っています。無敵ってすごいな。
ストラップをつけたまま三脚の利用も可能(アルカスイス互換)です。
最後に
最近はおしゃれなストラップもどんどん出てきています。
ストラップがファッションの一部という側面もあるので、「機能性や実用性だけでは決めきれないよ!」というのも一理あります。
機能性や実用性を理解した上で、ファッションの側面からもストラップが選べたらバッチリですね。
もちろんファッションオンリーでもアリだと思います。
失敗した買い物にならないよう、自分にあったストラップを見極めつつ楽しんでいきましょう。
さて、最適なストラップが見つかったそこのあなた。
次はどちらの沼へ行かれますか?